ゆるやかな探偵もの アルバイト探偵

大沢在昌の帰ってきたアルバイト探偵(アイ) (講談社ノベルス) (新書) を読み終わる。


大沢 在昌というと新宿鮫のシリーズが有名だが、
この冴木隆なる高校生が親父の探偵を手伝うアルバイト探偵シリーズも好きだ。
そんなにキチキチに書かれたハードボイルドでなく、
何となくユルヤカに書かれているので、ゆっくり読める。


新宿鮫とか天使の牙は可也きっちりと書かれているので、
読んでいて、アドレナリンが出てくるのが判るというのか、
興奮状態で読み進む。
アルバイト探偵シリーズは、ゆったりとした興奮状態で読むような感じだ。


ハードボイルド作家には、こういうユルイ話とハードな話の作品を作る人がいるように思う。
矢作俊彦マイク・ハマーへ伝言とか桐野夏生の女性探偵「村野ミロ」シリーズ(顔に降りかかる雨など)が、
ゆったりとした推理小説と言うのか、話の展開を楽しめる。


随分前に顔に降りかかる雨桐野夏生を好きなり、桐野夏生の作品を読みあさった。
その後、OUTが映画化されたりして、桐野夏生は有名になっていく。
有名になると共に、OUTなどの壮絶さに、付いていけなくなり読まなくなってしまった。
村野ミロのシリーズの方が楽しめた。


参考サイト
大沢在昌 at Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%A2%E5%9C%A8%E6%98%8C
矢作俊彦 at Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A2%E4%BD%9C%E4%BF%8A%E5%BD%A6
桐野夏生 at Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%90%E9%87%8E%E5%A4%8F%E7%94%9F