基本的で判りやすい業務フロー図の書き方本

◎  7つの要素で整理する業務プロセス


8個の記号を使って、8つの業務を事例にフローを書く演習で
業務フローの書き方を説明している。
事例は簡略化されているので、非常に判りやすい。
既に業務分析を知っている人には、始めから突っ込みを入れたくなる。
しかし、この突っ込みは最後の章で説明されている。
業務の細分化の方法、粒度の問題、分析方法・改善策策定方法など。
特に業務フローを初めて書く人などにはお薦めの本だと思う。


基本的には、私の業務フローの書き方、分析方法と同じようだ。
説明が非常に判りやすく、事例を簡略化しているので、
読者には判り易いと思う。
しかし、実際の業務はこんなに簡単な業務はないのが実際だ。


少々気になるのは、
・システム化を考えているのだろう、UMLなどやツールなどを考慮した部分も多く、
やはりシステム屋が書いている本だなと思うわれること。
・根本的な問題である、何のために業務フローを書くのか、
書いた業務フローを何に使うのか、どうするのか、などを明確にしないと
業務フローそのものが変わってくるのに、ここに言及していないように思える。
・業務が標準化されていない場合、担当者によって処理方法が違う場合などが多く、
業務フローを書く前に、業務の標準化自身が必要な場合が多いことには言及していない。
などなど、
実際に業務フローを書き始めると気が付く問題が多いと思う。



追記:2009/5/31
業務プロセスの可視化による業務分析講座
この本の著者の業務フローの書き方講座。
本と同じで、判り易い。
サイトでは著書と同じように、演習が3つあるので、
本を購入する前に読むと書籍の内容がほぼ判る。



追記:2009/6/4
はてな日記につけたアクセスログから、
この日記へのアクセスが一番多いのが判った。
検索のキーワードは、”業務フロー”とか”フロー図の書き方”など。


Googleで”業務フロー”で検索すると、
私の個人営業の会社のサイトで書いた記事が、2番目に表示される。
ビジネスに活用するIT - 業務改善の提言 : 業務フローの書き方


このサイトを見てもらうと、私の書き方と、
この本での業務フローの書き方が殆ど同じなことが判ると思う。


しかし2006年1月に書いたページなので、そろそろ更新しないといけないのだが、
Admin権限が変になってしまったので、そちらを早く修復しないといけない。