ブックオフ革命

ブックオフで本を買うことが多い、特に105円の文庫本。
最近はブックオフ・オンラインでの購入も多くなった。
それに従いブックオフのビジネスに非常に興味が出てきた。


ブックオフ革命 (単行本)


これもブックオフオンラインで見つけた本。
1994年の出版なので、内容的には結構古く、現状では同じではないと思うが、
ブックオフを知る面白い情報が満載。


例えば、
・売値の10-20%で仕入れ,50%で販売が原則。
・回転を早めることを心がけ,3ヶ月で売れないと一律100円にする。
・POSで仕入れや在庫を管理,売れる本のジャンルと価格帯のデータを蓄積して買取価格を決定。
・粗利は75%
・通常の書店では:100坪を以上の書店ではないと競争にならない。商品代(?在庫?)で5~6千万必要。


店舗事例
・開店始めから損益分岐点を超える
新潟市紫竹山1号店:1Fブックオフ160平米(7万7千冊)、2Fハードオフ130平米、スタッフ50名:オープン後1ヶ月で経常利益10%
徳島市(人口2万6千人)から可也離れた店舗1号店:97坪、在庫5万冊(コミック4割、文庫2割、新書0.5割、写真集少々)、18名のスタッフ、
徳島市郊外2号店:スタッフ16名、月商500万円
など。


出版業界記者が匿名で、あとがきを書いている。
ここにも面白い業界情報がある
・新本では、出版社70%、取次10%、書店20%の割合の利益配分
ダイエーの年間売上2兆円で、出版業界全体で同規模


出版業界が再販制度で守られていることでの問題が、この本全体で述べられている。
あとがきでは、機が熟してきているから規制もじき変わるだろうと結んでいるが、
15年ほど経過している現実はないも変わっていない。


但し、
当時の社長の坂本さんや会社の問題点などが全く述べられていないことにも疑問がある。
あとがきでも書かれているように、
この本自身がブックオフの宣伝本のようになっいるということはある程度正しいと思われる。
数字なのでデータは面白いが、100%信用してフランチャイズオーナーにはなれない。


ブックオフ関連書籍も何冊も出版されているし、
ネットでブックオフのノウハウ,裏話などが結構ある様子。


参考:
Amazon.co.jpをブックオフで検索