またまた見つけたハードボイルド

狼の血 /鳴海 章


1週間ほど休むので,その間に読める本を探して見つけた。
720ページもの長編。


サエない,ウダツの上がらない若者が,
13年ぶりに会った中学の同級生のヤクザから
拳銃を入手したことから
嫌な人を殺していく。


普段はウダツの上がらないサラリーマンが,
会社外では犯罪を犯すとろこなどは,
大藪春彦 野獣死すべし に似ている。


普段は。会社で上司や詰まらない仕事などを我慢しているサラリーマンが
絡んできたチンピラや脅しを掛けてきた総会屋をやっつける。
サラリーマンとしては良く判る気持ち。


しかし,720ページのうち中盤までは,我慢している様子が続き,
面白くなってくる中盤まで持ちこたえるのが大変だった。

著者の鳴海章さんは江戸川乱歩賞を受賞してデビューしているという。
やはり江戸川乱歩賞の受賞者の作品は面白いようだ。


また鳴海章さんの作品を読み始めそうだ。
鳴海章著作