記事タイトルに驚き

東京新聞を購読して結構な経っている。
いい新聞だと思っていた。


今朝の朝刊の1面トップ記事を見て驚き。
タイトルは
横に”iPad人気で新ビジネス”とあり
縦に”本のスキャン代行 横行”


最近良く聞くスキャン代行のビジネスに対して
出版社のあつまりの日本書籍出版協会著作権法違法ではないかという話。
起訴したとか,裁判所の判断がでたという話ではない。
新聞トップ記事で”横行”とはヒドイと思う。


東京新聞はネットで記事を公開しているので探す。
サイトのトップにはない。
検索すると,タイトルが”本のスキャン代行、違法?”になっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010071702000059.html


この程度ならタイトルなら判る。


新聞記事でも,代行業者は

「個人が許されていることを代行することは認められてもいいのではないか。だめだとすれば,法律が世の中の流れにあっていない」と反論

これが正しい判断だと思う。


書籍の読者がデジタル版の書籍を求めているのに,
出版業界が要求に答えられていない。
そこに代行業者が出てきた。
これを業界が批判,ついでにマスコミも便乗批判記事,
では,新聞,記者としての見識が疑われる。


この新聞のタイトルでは,
”既得権業者が時代の流れに合わない権利主張し,それに迎合するマスコミ”
という態度に思える。


配達された新聞は”12版山手”となっている。
後の版ではタイトルが変わっているのでは。


いずれにしても,世の中は新聞トップ記事になるほど,
書籍のデジタル化に向かっているようだ。