40数年ぶりの野獣死すべし

○  野獣死すべし


先日ブックオフの105円本で発見。
45年ほど前に高校生だか中学生の時に読んで感激した本。


この本では、野獣死すべしと復讐編、渡米編と3つの話を収録。


久々に読むと、
ピストルとか車とか出てくる小道具、文章、話の仕掛けなど
少々違和感があったり、単純だなと思う部分がある。


昔読んだ時には非常に感激した本だったのに、
今回は少々違った。
ハードボイルド本を沢山読んだので、自分の感覚が変わったのか?
ハードボイルド作品が進歩したのか?
昔はハードボイルド自身が稚拙だったのか?


日本のハードボイルドの始まりの作品だと思う。
昔読んだ時の解説では、
大藪春彦のデビュー前の作品で、
何回も書き換え、仕掛けなどが何度も推敲された、
だからあれだけの仕掛けになっている、
となっていて、感激も納得できた。


今回の最後の渡米編は、
マイク・ハマーとかフィリップ・マローとか
欧米の有名ハードボイルド主人公との対決で、
お笑いのような話で、
これは全く不要だと思った。