スパゲッティなプロセスを改善するには、主旨を理解すべき

安易なプログラム改修を繰り返すと,
プログラムがスパゲッティのような構造になって,
後々修正ができないほどの難しいプログラムになってしまう。


これはIT業界での昔から言われている問題。


Computerworld BLOG » Blog Archive » ウチは独自だって言うけれど・・・
http://blog.computerworld.jp/2011/05/27/%E3%82%A6%E3%83%81%E3%81%AF%E7%8B%AC%E8%87%AA%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%A8%80%E3%81%86%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%A9%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB


では,

基本的かつ理想的な業務の流れをきちんと理解せずに、(極論すれば)目の前のタスクだけを処理することを繰り返しているうちにそれがルーチンとなり、そもそものあるべき姿を見失ってしまうから

業務処理が複雑化して,”我が社独自の業務処理”となっているという。


変更しようとしている社内手続,規程も全く同じ状況になっている。


今回、親会社から離れるので,多くの規程類の見直しを実施している。
社内システム利用規程も修正が必要だ。
この規程は、主にセキュリティ対策のための規程。


この規程は,親会社の規定をコピーして作ったもののようだ。
そして、その正しさを示すために、
元の親会社の規定に”準拠”と親会社の規程を明示している。


改訂担当者は,
現状で”準拠”となっている”準拠すべき規定”そのものを作ろうとして、
親会社の”準拠すべき規定”利用規程をコピーして,
自社用の新規規程を作成しようとした。


この新規規定に対して、現親会社から、
殆ど同じ、知的財産として問題と指摘された。


この解決を任された。


現規程の”準拠”は、その根拠、拠り所が欲しかっただけ。
親会社から離れるので、
今後は自社で全て決めないといけないはず。
もう親会社には頼れない。


それを頼るために、準拠する規程を作ろうとしていた。
こんなものを作っても、堂々巡りで、
その根拠とする新たな規定は、やはり自社で今後更新が必要になる。


ということで、今回は準拠の一文を削除で完了とした。
つまり準拠する規程はなしとなった。
新規の規程は作成しないことにした。
当然だ。
親会社がなくなるのだから。


しかし、実際には新たなセキュリティ脅威などが出てきた場合には
自社で判断して、対策を考え、規程も改訂し、
対応策に従ったプロセスを策定していく必要がある。
大変な道に漕ぎ出したことになる。



本来の意味を理解せずに,
新たなコピーを作ろうとしたことに問題がある。


他にも,
イントラでの規程,手続の説明があちこちに散乱していて,
使う側からは良く判らないセキュリティルールが沢山ある。


これらの問題は,
プライバシーマーク取得のための規程作成・改訂,
親会社からの監査などでの指摘への対応など,
パッチ的な対応策,穴埋め的な解決策で,
全体としての整合性,論理性に欠ける規程・プロセスになっている
ことから発生している。


それら規定・手続き・プロセスの判り難さ、主旨の不明確さなどから
社員は規程遵守が難しい状況だ。



本来あるべき,使う側から見た説明に直すだけで,判りやすくなりそうだ。


簡単な話だと思うのだが。
元々の主旨、何をしたかった規程なのかを理解せずに
場当たり的に改訂していた規程・手続・プロセスは
スパゲッティ・プログラムと同じだ。
スパゲッティ・プロセスになっている。



・作成:2011/5/31 更新:2012/3/24 QuietWriteからコピーし、修正
(2011年に規程改訂時の問題を担当して、問題点を書き出したかった文章)
未だ判り難い文章だな。