鳴沢了シリーズ最終章 久遠

◎ 久遠〈上〉―刑事・鳴沢了 (中公文庫)


◎ 久遠〈下〉―刑事・鳴沢了 (中公文庫)



鳴沢了シリーズ最後は久遠の上下2巻。


毎巻完結だが、
この最終巻では、昔出てきた話、伏線が沢山出てくる。
この最終巻を読んで判ったが、
鳴沢了シリーズは10巻で1つの話になっているようだ。


この手の刑事・探偵物、推理小説などでは
話のあちこちに散らばる伏線をつなぎ合わせて、
謎解きをする面白さがある。


この鳴沢了シリーズは、
10巻11冊全体に伏線が張り巡らされていて
非常に面白い作品でした。


昔の相棒もみんな出てくるし、
協力者だと思っていた人が一番の黒幕だっり、
相手はかつてやっつけたチャイニーズマフィアで、
NYCでの獄中のボスからの指令で了を殺しにやってくる。


最後に昔新聞記者で、今は小説家で毎回何らかで登場する長瀬龍一郎が
著者堂場瞬一であることも明かされる。


各巻をそれぞれも面白いが、
順番に最後まで読み切ると、その面白さは格別だ。


良くこんな大作を書いたもんだ。
あちこちの伏線は事前に考えているのかな?だとするとこの小説は凄い作品だと思う。