音楽を理解する脳の仕組みが判る本:音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか

◎ 音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか 音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか



何故、素晴らしい音楽を感じるのか?


1.音は耳から入ってくるので、耳の中に切っ掛けの仕組みがあるはず。
2.どういう音の連なりを良いと思うのかは倍音と関係がありそう。


1の回答の切っ掛けが、この本にある。
前に読んだよなと思って、関係しそうな本を探して、付箋してある箇所を直ぐに探せた。


42ページ

ピッチの違いを感知する能力は生理機能に基づいていて、動物によって異なる。私たち人間は、どのようにしてピッチを聞き分けているのだろうか?内耳の基底膜には振動数に対応する有毛細胞があって、それぞれが一定の範囲の振動数にだけ反応する。これらの細胞は基底膜全体にわたって、低い振動数から高い振動数へと対応する音の順に規則正しく並んでいるーー低い振動数の音が一方の端の有毛細胞に反応を起こし、中位の振動数の音が中央部の有毛細胞に反応を起こし、高い振動数の音が反対の端の有毛細胞に反応を起こす。このように基底膜には、ちょうどピアノの鍵盤を乗せたように、異なるピッチの地図があると考えられている。この膜の表面の地勢全体に、異なる音を受容する細胞が広がっているので、これは周波数対応地図と呼ばれている。
音が耳に入ると、その振動が基底膜まで伝わり、そこで振動数に対応する有毛細胞が反応する。




私は昔から耳鳴りがヒドイ。
高音の同じ音がピーとなり続けている。
多分、この音程に合致する有毛細胞に何らかの欠陥があるのだろうと思っている。


年取ると、高音の部分が聞こえなくなるなどという話も、多分、この有毛細胞に欠陥が発生するためだろう。


何となく判ったような気になってきた。



Webサイトでも、同様説明を発見。
耳の構造と聞こえの仕組み

内側に1列、外側に3列、ピアノの鍵盤のように並んでいる有毛細胞は、1本1本が特定の強さ・高さに対応しており、リンパ液の揺れによって対応した音に反応する仕組みとなっています。そのため、一度この細胞が壊れてしまうと、その音は聞こえなくなってしまいます。
また一度壊れた有毛細胞は、再生することがありません。



医者などには、当然の事実なのかな。