やっぱり海と船に関係 裂けて海峡

◎ 裂けて海峡 / 志水 辰夫


先週読んだ志水辰夫飢えて狼が非常に面白く、
直ぐに面白そうな作品をリストアップして、
Bookoffonline.co.jpで7冊購入。


先週の作品は、三浦半島のしがないボート屋のオヤジの話だったが、
今回は船会社の社長が、自分が服役中に起きた会社の船の沈没を調査し、
国家的な陰謀の影と戦う。
話の中心は、大隈半島の片田舎。


飢えて狼も、アメリカ・ロシア・日本というスパイ的な話で、
最終的に国家権力と戦う話。
今回も同じような立場の組織が登場するが、
終戦直前の日本軍まで登場する。


この志水さんは、国家と戦うこと、海、田舎などが好きなようだ。


まあ、推理小説とかハードボイルドには多いが、
平凡そうな話から、ヤクザ、女性などの伏線を引いて、
段々と話が大きくなり、
ついには終戦時の機関銃なども出てくる。


小さな漁船に戦時中の機関銃を積んで太平洋を逃げていく、
何となく男のロマンのような感じもある。


この本も面白い作品だった。
あと6冊読むと、もう志水辰夫はイイやになるかな??