東北ジャズ喫茶めぐり:盛岡ジャズめぐり

ジョニーへ向かう。
住所(盛岡市開運橋通3-44)も判っているが、場所が判り難い。
東京の電柱には、住所が書いてあるが、盛岡、一関では道路に住所表示が殆どない。
開運橋を渡って右側の道路を少々行って、やっと発見。19:30。
19:00からと書いてあるが、看板に電気が付いていない。
エレベータで地下へ行くが、エレベータが開くといきなりシャッターが閉まっている。


あきらめてDanteへ。
GoogleMapを印刷したものしかない。
住所(盛岡市中の橋通1−5−33)は判っているが、住所表示がないので大体の場所しか判らない。
途中の薬屋で道を聞くと、親切に地図で調べてくれるが、それでも2つ信号を戻った辺りだけ。
Danteへ電話。
もうそろそろ終わるというツレナイ返事だが、それでもやっと行き着いた20:00。
私たちが店に入る前にもう一人中年男性が入っていた。常連ではない様子。


ビールはないと言うのでコーヒー。
コーヒーが美味しかった。
カッコいいコーヒーカップ
20081017Danteコーヒーカップ


壁に掛かっている店外、店内のスケッチ画も非常に良い。
ジミー・スミスのThe Catがカッコ良くなっている。
このレコードはこんなにカッコよかったかと思うほど。


スピーカーは大きな厚手の木のハコにいれ、横にしてにしてある。
しかし、スピーカーの間、脇に本などを積み上げてある。
これがなくなると、もっと音がよくなるだろうな、
ベイシーの音に比べると、演奏者のセパレーションが悪い。
一緒くたになって聞こえてくる。


と思っていると、音楽が止む。
マスターがどこから来たのと声を掛けて、席に来る。
何だか講釈を始める。
もう終わりだからというが、9時までと言っていたので、もう一枚掛けてとお願い。
何が良い、何でもあるよとと言う。
お勧めをとお願いするが、席を立ちそうもなので、
チャーリー・クリスチャンの大昔EPIC SONYから組み物で出たレコードで、
チューニングをしながらリズムを刻み始めると皆が演奏に参加してきて凄い演奏になるやつとお願い。
Solo Flightが良いんだけれどもと言いながら、Waiting for Benneyだろうと昔良く見たアルバムを掛けてくれた。
但し、このレコードではない。


脇に居た客も時間がないのか、レコードが嫌なのか、親父がうるさいのか居なくなっていた。
一緒の友人も怒り出す。
レコードが終わったので支払い帰ろうとすると、判らないことがあったら、何でも聞いてよときた。
同年輩で、わざわざ東京からジャズの旅までしている男を、
ジャズを聴き始めた高校生と同じに考えている様子。
男の隠れ家にも掲載を断ったのに、面白いからということで強引に取材に来たとのお話。
中平さんの知り合いの店なので掲載されたのかと思っていましたと返答すると、
知らない、なんだかへなへなした人だっとまで言い出す。
コーヒー450円。


Danteを出ると、直ぐ脇に”啄木・賢治青春館”とう古そうな作りのビル。
のぞいて見たいビルだった。




気分治しにジャズを聴きたいと友人が雑誌で見つけた店を探す、スパニッシュとか言う店。
やっと探し当てて店内に入ったのが、21:20頃。
既に2ndステージも中盤の様子。
終わりかけているライブで4500円というので高く撤退。
名も知らぬジャズマンのライブで5000円だそうだ。
音はまあまあだったが、高過ぎると思うが。
クラブ風の店だったので、カクテルジャズ風だとこの程度を支払うのか?
1階下に”Jazz ジャズ”という店名の店があったが、これは全くの飲み屋の様子。


ジョニーへ電話、今度はやっているとのこと。
たまたま、この日はライブはなかったようだ。
店内は、地元の客が2グループ、5,6名。ラーメンなんかを食べて各自話しをしている。
殆ど毎夜ライブの様子で、バーカウンターの後ろには筆の手書きで日毎の出演者告知が貼ってある。
この出演者の告知の半紙が、天井に所狭しと張ってある。
壁にも沢山のコンサート、ライブのチラシ。
秋吉敏子さんのコンサートチラシが多い。


裏のトイレにつながる通路の棚には、書籍、CDが沢山あり、
板倉克行さんのCDが4枚ほどあった。女房が文字デザインを手伝ったCDだ。


掛けているCDは、地元のものか、ジョニーで製作したのもか、知らないものばかり。
カウンターで一人カッコをつけて呑んでいた(?コーヒー?)人がピアノを弾き始める。
これが、良くない。人に聞かせる演奏ではない。
店内の客も拍手はするが、誰も聞いていない。
こちらも聞いていられず、撤退。
2人で、ビール3杯、ラーメン1杯で4500円。


板倉克行さんの話とは、東京在住の娘さんの話なども出来るかなと思ったが、
よそ者が親しく話すような状態ではなかった。


盛岡のジャズは、完敗だった。