またまた肩すかし 愛は嘘をつく

?  愛は嘘をつく―男の充実


△  愛は嘘をつく―女の幸福


神崎京介さんの女薫の旅が非常に良かったので、また神崎京介さんの著作を読んでしまった。


どちらが上巻下巻かと思っていたら、
不倫を男側からと女側かわ書いた作品。


男側から始めに読み始めた。
話が屁理屈っぽくて面白くない。
途中で止めようと思ったが、読みきった。
35歳の中年サラリーマンが28歳の女性と不倫関係にある。
金もないので、何とかやりくりしながらの不倫関係。
そんなお金も関係もあって、いじいじした男。
話の後半からは、まあまあ読めるようになる。


女薫の旅と同じ著者とは思えない文章。


女性側からの話の方が面白い。
男側からでは、女性に複数の男関係かと思ったら、
そうではなく、割りと純粋に男を思っている。


1つの話を男と女の側から書いた話は面白いが、他にもありそう。
ローレンス・ダレルの アレクサンドリア四重奏は、4方向から書かれた小説だったと記憶している。
また、女性側からと言っても、著者が男性なので、男性が考える女性の思いだから、
そうかと感心した後で、でも本当の女性だと違う思いではとも考えてしまう。


しかし、この著者の神崎京介さんは、女薫の旅と落差があって面白い。


お薦め:女薫の旅シリーズ
特に、1作目の女薫の旅が良いと思う。