また素晴らしい推理小説を読んだ 翳りゆく夏 赤井三尋作

◎  翳りゆく夏 (講談社文庫)


背表紙の江戸川乱歩賞受賞に魅かれて、
何気なくブックオフの108円本で買った。


面白かった。


新聞社で窓際に追いやられて元記者が20年前の誘拐事件を解決する。


この事件を再調査する切っ掛けも面白く設定されているし、
再調査する元記者の事件など手の込んだ仕掛け。


そして再度のドンデン返しが凄い。


この作品も著者の赤井三尋という方も知らなかった。


江戸川乱歩賞の受賞作品は面白いものが多い。
まあ、推理小説作家たちが選ぶ作品だから、
推理小説として面白いものばかりで当然なのだろうな。


昔、桐野夏生さんの 顔に降りかかる雨 を偶然読んだ時も、
淡々と事件・調査を探っていく「村野ミロ」の素晴らしい作品に巡り合ったと思ったものだ。
売れ始めての桐野夏生作品は余り好きでないが。


今後は、江戸川乱歩賞の受賞作品、最終候補作品を読んでいこうかな。


参考リンク:江戸川乱歩賞Wikipedia